コラム

50代からの転職で成功する方法

  • 業界情報

「このままでは、まずい。」ある日気が付けば、自分は50代。
「もう再就職は無理に決まっている!」、そんなため息が聞こえそうなミドルシニア世代も、諦めないでください。
成功のポイントを知れば転職は可能です。

50代からでも転職はできる?

 

・50代の転職市場を知ろう

昨今はどの世代も一定数が転職していて、「35歳の壁」どころか「ミドルシニア世代の壁」も、存在しないと考えることができます。

なぜなら、50代の転職は厳しいと思われがちですが、職種や経験によっては貴重な人材として重宝されるからです。

 

2019年の転職者数は351万人と過去最多だった事実があります。

そして、そのデータによるとより良い条件を求めて転職する人が多いこと、中高年層も、35~64歳まではそれほど変わらない比率で転職していることがわかりました。(総務省統計局のデータよりhttps://www.stat.go.jp/data/roudou/topics/topi1230.html

 

・経験をどう活かすかによっても状況が変わる

ミドルシニアに企業側が求めるポイントは、何と言っても若者にはない経験値の高さや柔軟性にあります。

教育面からスタートしなくても、その過程がすでに出来上がっているからです。

つまり、求める能力に応えられるばかりか、即戦力にもなると考えられているのです。

 

また、若い人より離職率が低いことから、企業の欠員を補充するための人材として魅力ある存在がミドルシニア、とも言えるでしょう。

転職する場合は、以前の経験を活かせる職場であればあるほど求められる人材になりやすいはずです。

 

・自分がなぜ転職したいのか、見つめ直す時間をとっておく

50代での転職は、どんな職業に就いていたにせよ人生経験が豊富であることに変わりはなく、それを誇りに思っていいのです。

今までの年収や待遇や、また家族との関係性など、この機会に自分をしっかり見つめ直すいいタイミングだと考えてはどうでしょう?

 

最近は少子化が進み、即戦力となる人材は、常に求められていることを知りましょう。

 

そこで・・・お聞きしたいことがあります。

「なぜ、転職したいのですか?」

「あなたは転職するのに何を重要視していますか?」

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50代で転職する前に決めておくこと

・「できること」「なるべき自分」を決める 

今までどんな仕事に従事してきたかは、人によって千差万別ですし、転職の理由も様々です。ですから、転職の際は何を重要視するかで今後の活動内容も変わってくるでしょう。

今まで、どんなキャリアを積んできましたか?

転職を機会に「やりたいこと」「叶えたかった願望」など、実現したいこともあると思いますが、経験してきた仕事や自分の人生を振り、「自分にできること」「なるべき自分」探しをすることも重要です。

 

・何を優先したいか優先順位を決めておく 

人間関係や、年収、待遇、交通の便など、多様な理由から転職に踏み切ったはずですが、何を優先して仕事を探しますか?

中高年の転職市場で採用になりやすいのは、今まで培ってきた“スキル”にあります。ですから、これまでの仕事を振り返り、経験や実績含めて自分の棚卸をしてみることをおすすめします。

即戦力となる人材は常に求められていることを知りましょう。

 

自分のスキルや経験を見直し、強みは何なのか、また人脈があれば転職の際に思いのほか役に立つのでそれらも見直しましょう。さらには長所、短所を人に分析してもらうのもいいでしょう。

 

・家族とも今後のプランについて話し合いをしておく 

家族は運命共同体ですから、自分一人で悩んだり行動したりせずに、今後のプランについて話し合いをしておきたいものです。

 

転職先が決まるまでは時間がかかったり、家族に心配をかけるなどもあるでしょう。一人で抱え込まずに相談することで肩の荷が軽くなり安堵できますし、サポートをしてもらえるなど、安心した環境の下で行動することができます。

 

50代転職の成功ポイント

ミドルシニアの転職成功のポイント

・採用市場の動向を自分なりに調べてみる

転職にあたり重要になるのが、採用市場の確認です。

求人誌や新聞折込みの確認、ハローワークへ出向くなども必要ですが、これまでの人脈からもよい情報が得られるかもしれません。

自分の得意な領域での求人や採用動向を分析してみましょう。

 

また転職先に詳しく数多くの求職者を支援している転職エージェントも、積極的に活用することで、採用市場の動向を把握することができます。

 

・上手くいかない時は希望条件を見直してみる

スムーズに見つからなくても、「自分の条件が厳しすぎるかも?」と考える心の余裕をもってみましょう。妥協できる条件があれば、検索条件から外し、改めて求人を探してみることで見つかることもあります。

「年収に期待しすぎていませんか?」

「チャレンジしすぎていませんか?」

「その転職先は、自分の経験が活かせそうですか?」

高望みしすぎずに希望条件を見直してみることで、見つかることも多々あります。

 

・焦らずに探す覚悟と環境を準備しておく

転職活動をしていて、もしかしたらすぐに内定が決まることがあるかもしれません。

ですが、ちょっと待ってください。

「その内定先は、本当に希望していた環境でしょうか?」

喜びのあまり、すぐ決めてしまわずに、しっかりと見極めることが重要です。

もし、依然とほぼ変わらない環境、あるいはそれ以下だった場合、そこに転職する意味はありますか?

現在の不安定な状態から抜け出したい気持ちに負けて、焦って意味のない選択をしがちですが、ある程度の期間は向き合ってみることをおすすめします。

もちろん経済的余裕がある程度なければならず、強い精神力も必要になるので、状況に応じた対応が必要になるでしょう。

 

50代から求人情報を探すなら人材紹介サービスがおすすめ

人材紹介サービスは、コーディネーターが企業とコンタクトを取り、調整を行ってくれるので、双方にとって最適なマッチングが行われます。

また、書類選考の通過率を高めたり、転職に必要な煩わしい作業を大幅に減らすことができたり、非公開求人に応募できるなどメリットが多々あります。

ブラック企業か否かの判断もしてくれますし、何と言っても、無料でサポートが受けられるところが魅力なので、ぜひ利用してみましょう。

 

人材紹介サービスを利用する時のデメリット

人材紹介サービスは「応募者にいかに内定を取らせるか」にあるので、年収や職種・役職を調整される可能性や、転職をせかされる可能性も出てきます。

また、希望通りにいかず、現実を突きつけられ、歯がゆい思いをすることもあるかもしれません。

ただし、人材紹介サービスを活用するメリットは数多く、転職成功の確率が高まりますので、担当のキャリアアドバイザーとしっかりコミュニケ―ションを取りながら、上手に活用していきましょう。

 

まとめ

50代の転職市場において必要としている企業にまだ出逢えていなくても、中高年層は、若年層にはない魅力や経験があるのです。

今まで培ってきたキャリアの中での経験を活かせる職場が必ず見つかるはずです。

あなたが貴重な存在であることを忘れないでください。